ArcGIS StoryMaps に関するよくある質問 (FAQ)
ArcGIS StoryMaps とは、どのようなものですか? Esri Story Maps との違いは何ですか?
新しい ArcGIS StoryMaps (現在ベータ版) は Esri の次世代ストーリーテリング ツールです。 この製品は、ただの新しいストーリー マップ テンプレートというわけではありません。Esri が過去 7 年間に学んだあらゆる経験を生かして、プラットフォームを改めて一から再検討、再設計、および再構築しました。
ArcGIS StoryMaps と従来の Esri Story Maps との大きな違いの 1 つは、その構築環境です。 これまで、ストーリー マップの作成を始める際に、使用するテンプレートの種類 (ストーリー マップ ツアー、ストーリー マップ シリーズなど) をあらかじめ決めておく必要がありました。 テンプレートを変更する場合は、最初から作り直す必要がありました。 ArcGIS StoryMaps は、これらの課題を解決すべく、新しい統合ビルダーを開発しています。
新しいビルダーの開発が完了した際には、さまざまな種類のコンテンツ ブロックを、適切な方法で組み合わせて使用できるようになります。 ブロックには、データの引用やビデオの埋め込みといった一般的なメディア タイプから、従来のストーリー マップ (マップ ツアー、スワイプ、ショートリストなどを考えてください) のような高度な没入型体験を提供するものまで、さまざまなオプションが用意されています。
その他にも、ArcGIS StoryMaps は以下のような優れた機能を提供します。
- 基本的な描画およびアノテーション ツールを使用して、ビルダー内で簡単なマップを直接作成できます。
- 事前設計済みのワンクリック テーマは、あらゆるコンテンツのビジュアル ランゲージを組み合わせて、ストーリーに合った外観と操作性を見つけるのに役立ちます。
- モバイルを優先したデザインおよびパフォーマンスで、お客様の利用環境にかかわらず、ストーリーの優れた外観と操作性を保証します。
- コラボレーションおよび公開オプションの強化により、未公開のドラフト データを ArcGIS 組織以外のユーザーと共有したり、公開済みストーリーに未公開の変更を加え、準備ができたら対象のリビジョンを有効化したりできます。
ArcGIS StoryMaps に含まれるすべての拡張機能に関する Esri のビジョンについては、こちら をご参照ください。
2 つのストーリー マップ製品が提供されている理由は何ですか? どのようにして、適切な製品を選ぶことができますか?
多様かつ活発な地図製作者およびストーリー作成者のコミュニティにストーリー マップを活用いただいたことは、非常に素晴らしい経験でした。 従来のストーリー マップ テンプレートを使用して何千もの素晴らしい作品が作成され、1 日に 1,500 件以上の新たなストーリーを作成されることもよくあります。
しかし、ストーリーをワンランクアップできる取り組みは他にもあります。これが、Esri が新しく改善されたストーリーテリング プラットフォーム ArcGIS StoryMaps の開発を始めた理由です。
ところが、ローマは一日にして成らずと言われているように、この新製品も同様で、優れた製品を提供するには時間がかかります。 このため、新しい ArcGIS StoryMaps が従来の Esri Story Maps で皆さんに愛用されてきたあらゆる機能を上回る日が来るまで、2 つの製品は並行提供されます。
ArcGIS StoryMaps は現在ベータ版がリリースされていますが、ベータ版には最終製品で 予定している全機能の一部しか含まれていません。 このベータ版を早期に試用いただき、適切な機能が実装できているかどうか、再検討したほうがよい箇所があるかどうか、お知らせいただければ幸いです。
新しいベータ版のビルダーは検証版の製品と捉えていただき、新たな機能を試していただきながら、ニーズに合った機能、合わなかった機能をお知らせください。 多数のユーザーに共有する公開コンテンツの作成には使用しないでください。 このような場合には、通常使用している従来のテンプレートを使用してください。
製品の一般公開後は、ArcGIS StoryMaps を使用して共有可能なコンテンツを作成いただけます。 その際は、ぜひ本製品をお使いください。 ただし、一部の機能は従来のテンプレートにしか存在していません。 これらの機能が新製品に実装されるまで、もうしばらくお待ちください。
それまでは、必要に応じて従来のテンプレートをお使いください。 これらのテンプレートはあと数年は提供されますが、提供終了が近づいた際には迅速かつ頻繁に周知する予定です。
ArcGIS StoryMaps に関する Esri のビジョンについては、こちらをご参照ください。
従来の Esri Story Maps から新しい ArcGIS StoryMaps への移行方法を教えてください。
従来のストーリー マップ テンプレートを使用して作成したストーリーは、今後引き続き利用できる予定です。 既存のストーリーに、共有済みのユーザーは引き続きアクセスできます。
現状、従来のストーリーまたはビルダーへのアクセス方法に変更はありません。 新しいストーリーの作成や既存のストーリーの変更には、引き続き従来のビルダーを使用してください。
唯一違う点は、オプションとして、新しい ArcGIS StoryMaps ビルダーをテストし、感想をフィードバックできるようになったことです。 ぜひ、フィードバックをお願いします。
テスト期間が終了すると、ベータ版のビルダーを使用して作成したストーリーが使用できなくなる可能性があります。 ベータ版のリリースはプレビューを目的としており、フィードバックを収集することで最初のリリースに向けて製品を改善できます。お客様個人または組織で正式な公開コンテンツとして共有するストーリーの構築には適していません。
ArGIS StoryMaps プラットフォームの完成が近づいたら、従来の Esri Story Maps の廃止計画について、詳細な情報を共有します。 それまでは、すぐに廃止されることはありません。 Esri Story Maps が完全に廃止されるまで、あと数年かかる予定です。その頃には、お客様は新しい StoryMaps に夢中で Esri Story Maps のことは気にも留めないことでしょう (Esri の目標でもあります)。
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ストーリー マップ カスケード、シリーズ、またはジャーナルなどの使い慣れたストーリー オプションが表示されない理由は何ですか?
新しい ArcGIS StoryMaps と従来の Esri Story Maps との最大の違いの 1 つは、その作成環境です。 ArcGIS StoryMaps では最初からテンプレートを選択することなく、1 つのビルダーを使用して、従来のテンプレートからお気に入りのコンテンツまで、さまざまなエレメントを組み合わせて使用することができます。
コンテンツに最適な環境を構築できるよう、ブロックベースの統合ビルダーを活用してください。
コンテンツ ブロックは、従来のオプション (画像、データの引用、ボタンなど) から、従来のストーリー マップ (Web マップ、マップ ジャーナル、マップ シリーズなど) で使い慣れた独自の没入型体験まで、さまざまな形式に対応します。
これらのさまざまなブロック、特に従来のテンプレート環境に似せた複雑なブロックの完全な構築には、しばらく時間がかかります。 ベータ版では、ブロック パレットの大部分が制限されています。 お客様同様、Esri の悩みの種でもあります。
ただ、お客様の要望で優先する新しいブロックを決定することができます。 どのブロックを要望しますか? Instagram の埋め込みや音声などの単純なブロックから、マップ ツアーやスワイプなどの完全なテンプレートスタイルのブロックまで、要望を教えてください。
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ArcGIS StoryMaps を使用してエクスプレス マップを作成できますが、これまでの Web マップとの違いは何ですか? 新しい StoryMaps ビルダーでも Web マップおよびシーンを使用できますか?
ArcGIS StoryMaps を使用して、従来の Esri Story Maps の場合と同様に、Living Atlas や組織の Web マップおよびシーンをストーリーに取り込むこともできます。 さらに、エクスプレス マップという新しいタイプのメディアが公開されます。
エクスプレス マップは新しいビルダーでのみ表示され、数回クリックしてキーを打ち込むだけで基本的な情報を伝えることができます。 簡単な描画ツールを使用すると、重要なエリアの概要を示したり、対象ポイントを説明したり、矢印で動きを示したり、アノテーションを通じて情報を追加したりできます。 エクスプレス マップを使用すると、60 秒程度で基本的な地理情報を注釈 (ナレーション) に追加できます。
エクスプレス マップは、新しいビルダーのワンクリック テーマと完全に統合されているため、ベースマップからシンボル、色調整にいたるまで、残りのストーリーの外観および操作性と自動的にマッチングされます。 別のテーマに切り替えると、ストーリー内のすべてのエクスプレス マップが自動的に新しいスタイルに合わせて更新されます。
エクスプレス マップと Web マップの作成には、いくつかの重要な違いがあります。 それは、異なる目的に沿って設計されているためです。 エクスプレス マップは、ストーリーに基本的な地理情報が必要な際に、ワークフローを高速化することを目的としています。 エクスプレス マップは基本的な描画ニーズを満たすためのもので、空間データをインポートしたり、ArcGIS からレイヤーを追加したりすることはできません。また、エクスプレス マップには主題レイヤーがありません。
空間解析や主題カートグラフィックを使用して、マップ内の複雑な情報を相手に伝える必要がある場合は、お客様のお気に入りの Web マップを登場させます。
最後に、エクスプレス マップは作成されたストーリー内にのみ存在します。マイ ストーリーや ArcGIS コンテンツ内の個別のアイテムとして見つけることはできません。 そのため、Map Viewer やその他の Esri アプリでエクスプレス マップを編集したり開いたりすることはできません。これが実際に問題になる場合は、Esri にお知らせください、しかし、Esri ではエクスプレス マップを迅速に作成できるため、大きな問題にはならないと考えています。
開発者は ArcGIS StoryMaps をカスタマイズできますか?
Esri では、ArcGIS StoryMaps をカスタマイズされたソリューションを構築するための使いやすいプラットフォームにしたいと考えています。 最初の一般リリースに近づいたら、開発者による StoryMaps の使用方法に関する詳細な情報を提供します。それまで、しばらくお待ちください。
このベータ テストの目的は何ですか?
ArcGIS StoryMaps はまだ初期段階にあり、この事前公開したベータ版は完成された製品ではありません。 新しいストーリーを作成および表示する際に、バグやその他の問題が発生する可能性があります (発生した問題はこちらに報告してください)。
未完成の製品を公開する理由は何ですか? Esri の主なミッションは、お客様すべてのニーズを満たすストーリーテリング プラットフォームを構築することです。Esri は、お客様からのフィードバックを迅速かつ頻繁にいただくことなく、このミッションを達成することはできません。 お客様に向けた製品を Esri だけで開発するのではなく、お客様と一緒に開発したいと考えています。
ベータ版で開発するべきことはまだたくさんあります。 没入型のブロックの種類を増やしたり、選択できるテーマの数を増やしたり、その他にも対応すべき内容があります。
一方、初期段階で構築した主な前提のいくつかをチェックしたいとも考えています。 このような理由で、Esri は未完成の製品を公開しています。お客様はこの製品が正しい方向に進んでいるのか、的外れな方向に進んでいるのか、についてフィードバックを行うことができます。 このため、率直かつ前向きなフィードバックをお願いします。そして、これは Esri が達成したい取り組みのほんの始まりにすぎないことも忘れないでください。
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今後のリリース予定は何ですか?
ArcGIS StoryMaps の新機能や拡張機能に関する Esri のアイデアはたくさんありますが、それだけでは十分ではありません。 結局のところ、お客様や Esri のストーリーテリング コミュニティがユーザーを喜ばせ、情報を伝え、影響を与えるために必要としているものこそが重要です。 つまり、ここではお客様自身が意思決定に影響を与えているのです。
Esri はお客様のフィードバックに基づいて、構築する新しいブロック、テーマを向上させる方法、エクスプレス マップを改善する方法などの優先順位付けを行うことができます。 アイデア、提案、懸念事項、コメントがある場合は (もちろん、挨拶だけでも)、GeoNet からアクセスしてください。 お客様からのフィードバックが多いほど、設計および開発計画をニーズに合わせて調整できるようになります。 時間を割いていただきありがとうございます。このフィードバックが大きな違いを生むのです。