GIS を活用したミュンヘンの再現

GTA Geoinformatik GmbH (GTA) は、実世界の建物データの大規模なデータベースを詳細に 3D で視覚化できるソリューションを探していました。 特に、屋根の詳細とともに、ファサード エレメントの奥行きを詳細に再現することに焦点が当てられました。 GTA との共同プロジェクトでは、可能性のあるデータ パイプラインをテストするために展示が行われました。

パイプラインには以下の手順が含まれます。

1. GTA の正確なフットプリントと屋根の形状 (Esri シェープファイル) を CityEngine にインポートする
2. GTA の高い詳細レベルのファサード記述データを CityEngine の建物パラメーターに転送する
3. CityEngine で多彩かつ視覚的に優れたプロシージャルな 3D 建物を生成する

ドイツのミュンヘンの中心部に存在する 3209 棟の建物から構成された街並みが再現されました。 GTA の詳細な実世界 GIS データを使用し、建物は要件に応じて対話形式で調整可能なさまざまな詳細レベルで生成されます。 詳細レベルの高い建物には、3D ファサード アセットや屋根のレンガが表示されます。

GTA は、フットプリントと 3D の屋根の形状から構成される実世界の建物データを Esri シェープファイル形式で提供しました。 これらのファイルは CityEngine にインポートされ、プロシージャル作成のベースとなる形状を形成します。

ファサードを表現するため、GTA はファサードのレイアウト、フロア構造、タイル パターン、窓およびドアのタイル、ファサードの色など、非常に詳細な情報を含む独自の形式を使用しています。 これらのデータは、組み込みの Python スクリプト インターフェイスを使用して CityEngine 建物属性に転送されました。

また、GTA のアセット テクスチャ ライブラリは 3D アセットと拡張されました。

一般的な建物テンプレート ファイルは、転送されたファサード データを評価し、低ポリゴンのテクスチャ処理された建物ボックスから、3D ファサード アセット (窓やドア) や詳細な屋根のレンガを含む詳細な建物モデルまで、3 つの詳細レベルで 3D モデルを生成します。

CityEngine 内で簡単に詳細レベルを調整しながら、街並みを表示できます。 また、モデルは GTA の高性能な 3D GIS ソリューションであるtridiconTM CityDiscoverer で使用する地理参照データを含む OBJ 形式でエクスポートされました。

• 実世界データ (フットプリント、屋根の形状、ファサードの表現) は GTA が提供
  
• プロシージャルなモデル生成およびプレビューは CityEngine で実行
• Intergeo 2010 の GTA ブースで展示
• CityEngine での全エリアのプロシージャル生成時間: 約 1 分